- こうえん
- I
こうえん【光炎・光焔】光とほのお。 燃え光る炎。~万丈(バンジヨウ)長し〔韓愈「調張籍詩」〕詩文などが勢いがあって立派なことのたとえ。IIこうえん【公園】(1)〔「公苑」と書く施設もある〕主に市街地またはその周辺に設けられ, 市民が休息したり散歩したりできる公共の庭園。(2)観光や自然保護のために指定されている地域。 国立公園や県立自然公園など。IIIこうえん【公演】多数の観客の前で, 演芸・音楽などを演ずること。IVこうえん【口演】(1)口で言うこと。 口述。(2)(浪曲・講談などを)口で演ずること。 また, その芸。Vこうえん【口炎】「口内炎(コウナイエン)」に同じ。VIこうえん【好演】うまく演技・演奏すること。 また, その演技・演奏。VII
「難役を~する」
こうえん【広遠・宏遠】大きくて奥深い・こと(さま)。VIII「思慮~/近世紀聞(延房)」
こうえん【康円】(1207-?)〔「康縁」「幸縁」とも書く〕鎌倉時代の仏師。 小仏師として湛慶を助け, のち大仏師となる。 運慶の流れをくみ, 特に怒物(イカリモノ)を得意とし, 白毫寺炎魔十王像・神護寺愛染明王像などを制作。IXこうえん【後援】(1)後ろ盾となって, うまく事が運ぶよう手助けすること。「新聞社が~する催し」
(2)後方にひかえている援軍。Xこうえん【後燕】中国, 五胡十六国の一。 前燕の一族慕容垂(ボヨウスイ)が建てた鮮卑系の王朝(384-409)。 都は中山(河北省)。 北魏(ギ)に圧迫され, 北燕の馮跋(フウバツ)に滅ぼされた。 ごえん。XIこうえん【溘焉】にわかであるさま。 人の死についていう。XII「~として逝(ユ)く」
こうえん【硬鉛】鉛に1~10パーセントのアンチモンを加えた合金。 鉛合金中, 硬度が最も高く, 耐食性にすぐれる。XIIIこうえん【紅炎・紅焔】(1)くれないの炎。(2)太陽表面の縁辺より吹き上がる, 赤い炎のように見えるガス体。 高さ数千~数万キロメートルに及ぶ。 皆既日食の際は肉眼でも観察される。 二, 三か月間存在するものから数時間で消滅するものまである。 プロミネンス。XIVこうえん【講演】(1)聴衆の前で, ある題目のもとに話をすること。 また, その話。「外交問題について~する」「~会」
(2)経典を講じ, 仏法を説くこと。XVこうえん【講筵】書物の講義をする場所。 また, その講義。XVI「漢籍の~に列して/妾の半生涯(英子)」
こうえん【香煙・香烟】香をたく煙。 また, たかれた香の香り。XVIIこうえん【香筵】香を聞く席。 香席。 香会。XVIIIこうえん【高遠】(1)志や思想などがけだかく, 他に抜きん出ている・こと(さま)。「~な理想」「~な書物/一隅より(晶子)」
(2)高くてはるかな・こと(さま)。「この~の景に対しては口言ふ能はず/不二の高根(麗水)」
﹛派生﹜~さ(名)
Japanese explanatory dictionaries. 2013.